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ニャンコ座リポート since 2005 April

妻ではない私が「ぐるぐる地獄」を観ると

窓から見えるのは雪景色だけれど、春の気配は感じられます。去年夫が死んでから過ごした季節もこんなだったのか、どんな風に乗り切ってきたのか、自分でも不思議です。
妻ではない私が「ぐるぐる地獄」を観ると_d0017084_9442160.jpg妻という立場の土台を崩されてしまって1年と少し、「ぐるぐる地獄」の人間模様を観る私の目は、こんなものです。
何組かの組み合わせがあったのですが、自分にもそんなことがあったかも、という場面に絞ります。
「3年つきあっているカップル」の男性は自動車学校の教官で、生徒(人妻)に引かれるもの感じ、恋人に別れ話をもちかけます。生徒は医者の妻で、教官に好意はもっているものの、本気では無いことに気付きます。でも夫には、出会った頃の新鮮さは見出せないでいます。そのそれぞれに、言い争いとか、叱責コメディーだから、「怒るーあやまる」がくりひろげられました。
思ったこと2つ。カップルも夫婦も、言い争いができる相手がいることに感謝しなさい。自分が気持ちをぶつけられる相手です。人間関係が長く続いてくると、慣れのせいで、思いやりや素直さや感謝の気持ちが薄れてくるのでしょうね。安心→慢心です。
人との関係が苦しい時の理由のかなりの部分は、相手の気持ちがわからないこと。「言わなくてもわかる」ことは少ないと思うし、「率直に心を開いていないと」言葉も届きません。
芝居を観ながら、こんなことを思っていました。今だから言えるのです。でも私もきっと、これからも性懲りも無く、同じ失敗を「ぐるぐる」と繰り返していくのかもしれないと、ふと思いました。
 PS 記事を書いていたら、地震だ!けっこう大きくて、固まったマコを抱いて立ちすくんでいました。すぐにテレビをつけたら、このあたりは震度3だとのこと。今日は1日、たぶんめげているでしょう。うわっ、メチャメチャ震源に近いです。
Commented by こけし at 2009-02-28 21:05 x
震源近かったですね…。こんな時「落ち着け、じぶん!」って思わず言っているのではないでしょうか。
「自分が気持ちをぶつけられる相手」さて、私達には何人いるのでしょう?そして、心から素直に伝えることは本当は自然なことなのに、かたくなな自分の気持ちに縛られて、何度チャンスを逃してきたのでしょう?「人はみな、自ら第一歩をなさねばならない」私の好きなサン・テグジュペリの言葉です。
Commented by nyankai at 2009-02-28 21:27
★近かったですねぇ。何ともなかったのに、心細かったのです。
率直になりたい、すごく思います。気遣いをすることと、素直でないことは、本来相反しないはずだもの。
「自ら第一歩」ですね。こんな年齢になっても尚、人として目指すところは遠いなぁ・・・
Commented at 2009-03-01 23:06 x
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by nyankai | 2009-02-28 09:43 | ミュージカル(舞台) | Trackback | Comments(3)