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ニャンコ座リポート since 2005 April

さびしいと怖い (5/16)

 息子が入院したことで、家にいる間はずいぶん楽になりました。いっちゃんが死んでからずっと、おひとり様が不安で寂しいと思い続けていました。雷も地震も怖いしね。でも知らない間に慣れていたのでしょう。あ~、1人ってこんなに自由なんだと、息子に対して、少々の後ろめたさすら感じながら。
さびしいと怖い (5/16)_d0017084_9393842.jpg 息子のいる病院までは、30分ルールを少しはみ出して、片道40分位です。帰りは左腕はだるくなるし、思考がクリアでなくなる瞬間があるようで、こんな私が運転して良いのだろうかと、かなり不安で疲れます。入院が長引くようだったら、何か手立てを考えなくてはなりません。
 昨日は入院準備が全くできていなかったので、行くしかありませんでした。途中で少し買い物をして行くと、息子から「まだかかるかいF65B.gif」と催促が来ました。待っていてくれるんだね、私を。頼まれものを含めて、そこそこの荷物になったので、駐車場まで取りに来るよう言うと、ひときわ細くてはかなげな息子が、玄関から出てきました。すっかり病人にさびしいと怖い (5/16)_d0017084_941515.jpgなっていました。
 「待ってたんだ、看護師さんと3人で話したくて」。何だか35年、見たことないほどに憔悴しきった息子の様子です。関西弁は全く出ません。ひたすら寝てばかりいるようです。将棋に誘ってもらったけれど、信じられない程すぐにギブしたそうです。玄関近くのコンビニ行くだけでも、ヘトヘトになるそうです。ご飯は食べられるけれど、おいしさは感じないそうです。テレビはあるけれど、見る気は起きないそうです。
 担当看護師さんは、良く聞いてくれました。息子が発する言葉は、ほとんど「さびしい」と「怖い」だけになりました。友達がいても、私がいても、病院スタッフがいても、Yちゃんと笑美&笑音がいてくれないとさびしくてどうにもならなくて、さびしいと怖い (5/16)_d0017084_9422940.jpgこのまま何もしないまま人生が終わるのが怖い、に行きついた気がしました。
 息子が持って帰ってきた荷物は、いくつかのゲームの他、「笑の内閣」のDVD、選挙関係の資料、チラシや党の文書やたすきまで、まるで輝いていた自分の証を必死で忘れないようにしているかのようです。私に見せたいのだろうか。泣けて、泣けて。それを1番見せたかったのは、Yちゃんだったのでしょうに。
 不治の病のいっちゃんを看病しました。充実した愛の日々でした。枯れ行く母を看病しました。感謝と己を見つめる日々でした。疲れ切った息子の看病が、始まりました。ごちゃコンとPMFなんてやっていて良いんだろうか。入院したこと、正しかったんだろうか。
     抱きしめて幸せ願った赤ちゃんに 戻れるものなら戻してあげたい
Commented by こけし at 2019-05-16 12:35 x
ごちゃコン、PFM・・・私は続けたほうがいいと思います。にゃんかいさん自身のバランスをとっていくためにも。
Commented by nyankai at 2019-05-16 22:06
★こけしさんへ
切り替えられるうちは、やった方が良いんですけどね。
子供の事で悩みがあると、他のすべてが上手くいっていても、幸せになれないというか。
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by nyankai | 2019-05-16 09:37 | 息子のうつ病 | Trackback | Comments(2)