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ニャンコ座リポート since 2005 April

スノウとエコーの物語 (5/10)

 ある所に、スノウとエコーが住んでいました。2人はとても愛し合っていて、幸せでした。スノウはお日様のように明るくて美しくて、エコーを優しく包んでくれていました。エコーはそれが嬉しくて、スノウのためなら何でもしてスノウとエコーの物語 (5/10)_d0017084_7374398.jpgあげたいと思っていました。
 エコーにはとても苦手なことがありました。相手の話をちゃんと聞くことと、脱いだ靴を玄関で揃えておくことです。それもちょっと等ではなく、並外れた苦手でした。それでもエコーは、ニコニコしながら「ダメねぇ、エコーったら」と言って、許してくれました。エコーはそれが当たり前だと思うようになりました。だから儲からないけれど好きな仕事をやって、たくさんの友達と楽しく過ごし、家に帰るとスノウが待っていてくれると、安心していました。つまらないアルバイトも、スノウと暮らすためだと思えば、割り切ることができました。悩み事ができても、スノウに甘えれば、元気になることができました。スノウがいてくれる家は、何もがんばらなくても良い所、ありのままの自分でいられる所だと、思い込んでしまいました。一方スノウは、ちゃっちゃな不満が少しずつたまっていることに、まだ自分でも気づいてはいませんでした。
スノウとエコーの物語 (5/10)_d0017084_7381344.jpg ある日スノウは、決心しました。
「私、赤ちゃんが欲しいの」。
 2人で暮らしてさえいれば十分に幸せだったエコーは、スノウの願いをかなえてやりたくて、だってスノウをとても愛していましたから、賛成しました。スノウのお腹に赤ちゃんが宿ってからは、本を読んで勉強したり、パパママ教室に通ったり、一生懸命良いパパになれるようがんばりました。
 ところが、スノウの体に異変が起こって、大事をとって、スノウはスノウのお母さんの所に行くことになりました。エコーはとても寂しかったけれど、スノウが元気な赤ちゃんを産んで、二人で家に帰ってくる日を楽しみに待つことにしました。
 予定より大分早く、女の赤ちゃんは生まれてきました。知らせを受けたエコーは、責任ある大事な仕事を精一杯やりくりして駆けつけ、小さな命の誕生を喜びました。でも、引き続き連絡をしなければならないこともあって、スノウのそばで、仕事の続きをしたりしました。スノウは悲しみました。今1番側にいて、自分と赤ちゃんだけを見つめていてほしいのに、エコーはそれがわからない。スノウとエコーのすれ違い。スノウは初めて、エコーへの不満を認識したのです。エコーは、全く気付かない。

 息子が来ちゃいました。7日の落選報告トークショーは立派にやれたのに、立ち直る気配が無くて。私は私の生活ペースを変えず、ただ休ませてやるしかできません。でも、息子から何か言ってくるまでは、先回りして何もしてやらないことにします。
Commented by こけし at 2019-05-10 07:59 x
自分自身の気持ちの認識・・・人間自分のことをわかっているようでそうではないのかもしれない・・・普段はそんなこと思いもしないで生活しているのにね。
Commented by ミルママ at 2019-05-10 08:44 x
まずは静かな環境でゆっくり休むことだとおもいます
ニャンカイさんがいて、ダリがいて、豊かな自然があって、美味しいご飯がある♪
Commented by nyankai at 2019-05-10 17:05
★こけしさんへ
たぶんそんなこと考えないでいられることが幸せなんだと思います。時々、幸せなんだと思えれば、それで良いね。

★ミルママさんへ
過眠症になっています。
おいしいご飯がある・・・かは、疑問( ̄▽ ̄;)
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by nyankai | 2019-05-10 07:36 | コラムニスト気どり | Trackback | Comments(3)