2017年 10月 29日
珍しい「第九」 (10/29)
でもあきらめが悪い性格だし、「第九」なんて一生に何度歌えるかわからないし(今年すでにぶっつけ本番で1回歌っていたんだっけ)、何でもベートヴェン時代の演奏スタイルにこだわるって言うし(誰がそのスタイル知ってるの?)、最初は半分冗談、ダメモトで誘ったN氏も出るしで、歌いたい、諦めたくない。
とにかく昨日は、練習に行こうと思いました。本番指揮者の御法川さんの指導でした。「第九」は、大人数で、要点を押さえたら、後はひたすら元気全開で楽しく歌いきるので良いのかと、勘違いしていたふしがあります。それが、細かい指導で、目が回りそうでした。最大の、カルチャー・ショックと言うほどの違いは、最後の3つ振りでしたが、2つ目は、フーガのゆっくりとしたテンポでした。そうでなくとも、Aを伸ばす所は加齢によりしんどくなってきているのに、このテンポでは大変。息が続かないだけではなく、喉周辺が固まってくる感じです。でも、このテンポも、何度かやって行くと、ありだなぁと感じました。何より、ベートーヴェンは美しいと思いました。
総じて、スラーとかレガートは、ほとんど無いと言って良い。dim.が多用される。そして次の言葉の頭をしっかり。あら不思議、ドイツ語が上手くなったような気がする。語尾の始末を、具体的に指示してくれる。指揮者によって、音楽はこんなに変わるんだ。きっと珍しい「第九」になると思います。万が一歌えなくても、絶対に聴きたいです。ベートヴェンにも聴かせたいなぁ。
昨日は座って歌えたので、助かりました。でも左手で楽譜が持てない。右手で持つと、書き込みがしにくい。ほぼ暗譜しているのだけれど、指示は書きこまなくちゃ。指揮者を見ていると、ページめくれなくて、どこやってるんだかわからなくなっちゃったりしました。
日本で年末に「第九」を歌う人口は、20万人を越えると言います。これは世界でも異例のことで、外国の指揮者が来日して、この事実を知ると、必ず驚くそうです。11/4が年末かどうかは、微妙ですが。
今週は検査もあり、忙しいです。でも何とか、3日&4日歌えることを、だらだらしながら祈るだけです。左肩が痛い、ひどくなってる。