人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

ニャンコ座リポート since 2005 April

物語「風に立つライオン」 (4/11)

物語「風に立つライオン」 (4/11)_d0017084_8524275.jpg060.gif→映画061.gifになってしまいましたが、その間にあった物語「風に立つライオン」を読みました。主演の大沢たかおが、歌に感銘して、(映画化を念頭に)物語にすることを強く望んだ、さださんは大沢さんのために書いたとのこと。
物語を映画にすると、そのすべてを網羅できることは、大河ドラマではあるまいし、極めて少ないだろうから、これもまあ半分位です。どこをどう切り取るか。映画を見た素直な印象ですが、航一郎の話と、震災の話がどうつながるのか、ちょっと唐突、ウ~ンいや強引、でもなくうまいことやったな、な気がして、もう一歩欲しいなぁと感じていました。それは歌しか知らなかった私の、勝手な思い込みです。
本だとわかります。それでも、読んでいる途中では、二つの別な話がある様でしたが、1番最後にようやくバトンがつながったことが実感できました。「風に立つライオン」が大きな広がりを見せて行くのを目の当たりにしたさださん自身が、誰よりも驚き、震えるような感動を覚えたことと思います。あとがきには、歌は発表された瞬間に、所有物では無くなるけれど、多くの人を動かし、たくさんのムーブメントを生み出すと書いてありました。震災はさださんにとって、あまりに大きくて、まだそれが起こってはない時に生み出した歌が、当然たどる道であったと感じたことは、想像に難くないです。
航一郎には、ちゃんとモデルがいて、その方にさださんが話を聞けたことがきっかけであり、本もその周辺に人たちが話したことや、つづったことで、すべてが語られています。上手い表現が見つかりませんが、私などには足元にも及ばない偉大な、もっと言えば、関係無いレベルの物語の世界だと感じていたものが、起こりうっても別段おかしくもない、同じことはできないけれど、登場人物たちが感じたことは、何も特別なことではないのだと思えました。
特別にあなた(さだまさし)のファンということではなく、歌「風に立つライオン」も知らず、それなのにひょんなことから出会ってしまったことに、感謝するしかありません。別に知らなくたってどうということも無いのですが、何かを知れば必ず豊かになり、次の繋がりへと広がって行くことの大切さを思う、春の雨の朝です。と、さだまさしなら、そのままメロディーを付けて歌ってしまいそうです。やってみようか。
明日の投票日、ファーチレの練習で、家とバス停の間に投票所があり、もちろん行く時間はあるのだけれど、バス時間と合わせるのが億劫なので、昨日行ってきました。
今日は午後に、ナナさんのお入学おめでとうパーティーをします。夜はそのまま歌会。ウンチ今の所してね。
名前
URL
削除用パスワード
by nyankai | 2015-04-11 08:51 | おはなし | Trackback | Comments(0)