2014年 12月 20日
青いインクが奇麗でしょう (12/20)
さて、すぐにタイトルの間違いに気づいたあなたは、かなり昭和の人です。正しくは「黒いインクが綺麗でしょう 青い 便箋が悲しいでしょう」です。
今年私は、青いインクの万年筆で、年賀状のあて名書きをしました。つい口をついて出てしまうのが「心もよう」なのですが、奇麗なのは、黒いインクでしたか。青いのはインクではなく、便せんでしたか。おかげさまで、そんな悲しい手紙を書いた体験はありません。
PILOTのkaküno カクノ(uがウムラウトなので、本当はカクゥィーノと発音すると思うんだけど?)と言う名の万年筆が、ひょんなことでやってきました。万年筆など、何十年ぶりでしょう。
私の年代では珍しいことも無く、小学校の終り頃、父が買ってくれた万年筆を、20代まで大切に使っていました。初めは青いインクでしたが、黒の方が大人っぽい気がして、いつ頃からか黒になりました。水性ボールペンが出て、その書き味と簡単さに負けて、万年筆は使わなくなりました。
私のkakünoは、白×薄紫の中字で、青いインクがついてきました。ボールペンよりもやや引っかかる書き心地が、妙にマッチして、時節柄、そうだ、年賀状のあて名をこれで書こうと思ったのです。ボディーの色は、ダークグレーと白があって、キャップ部分は赤やピンクなど何色かがあって、実用的にするため樹脂だから、大変お求めやすい価格になり、相当売れているらしいです。
クリスマスカードから書き始めて、100枚ほどでインクが無くなりました。カートリッジって、今も売っているのかと心配でしたが、ちゃんとありました。画像は、サイトからです。私はPILOTの回しものではありませんけど、文具売り場で見かけたら、手にしてみると良いですよ。kakünoコーナーがあると思います。
そう言うことで、青いインクのあて名の年賀状が行く皆様、今時珍しい、心を込めた手書きのあて名です。それでくたびれたので、添え書きは期待しないでください。