人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

ニャンコ座リポート since 2005 April

勧められて読んだ「ピエタ」 (6/7)

いくつかのハワイの挙式の映像などをネットで見ながら、どんな女優やモデルが出てきたとしても、Yちゃんにはかなわないわと勝利宣言をしている、トメバカで~す。
今日は本の話しです。ピエタ(イタリア語:Pietà、哀れみ・慈悲などの意)とは聖母子像のうち、死んで十字架 から降ろされたキリストを抱く母マリアのことです。
勧められて読んだ「ピエタ」 (6/7)_d0017084_8423100.jpg今、ファーチレで取り組んでいるのは、ドメニコ=スカルラッティの「スタバト・マーテル」ですが、その練習の時に、歌友が読んでみたら?と貸してくれました。考えてみたら、新聞などでお勧めされて本を選ぶことはありますが、人に勧められてと言うことは、めったにありませんでした。
「18世紀ヴェネツィア。四季の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを教育するピエタ慈善院で、(合奏・合唱の娘たち)を指導していた。ある日教え子エミーリアのもとに恩師の訃報が届く―史実を基に、女性たちの交流と絆を瑞々しく描いた傑作」です。385頁にわたる、私としては長編ですが、肩も凝らず、読みやすくて助かりました。
いきなり、ヴィヴァルディが亡くなってから始まり、何人かが死んでいくのではありますが、淡々と受け止められるのです。決して苦労知らずの幸せ者が出てくるのではないのに、むしろ恵まれない境遇からスタートせざるを得なかった主人公なのに、暗くは無いのです。初めはわかりあえていないのに、だんだんと思いやりを持てるようになる、振り返ればきちんと受け入れられている人間関係です。悪意を持つ人が出てこないのが安心です。もっとドロドロした感情が書かれていても良いのになぁとは思いますが、良い意味で、起伏の少ない、もしかしてちょっと退屈な映画を見ている気分に似ています。
音楽がふんだんに使われているから、あれこれ頭の中で音を鳴らし、描写が細やかなので、18世紀のヴェネツィアの映像を想像して、楽しめました。外国の映画俳優に詳しかったら、当てはめてみたいのですが、全くわからないので諦めました。
ライヴをやって、ガーデニングに追い立てられ、想定外のお葬式の手伝いがあり、ハワイの準備で浮かれて、疲れている感じがあります。のに、今日は早起きして、これから映画を観に行きます。
mixiに「今日はなべさんの誕生日です」のお知らせが来ていました。そうか・・・
名前
URL
削除用パスワード
by nyankai | 2014-06-07 08:02 | おはなし | Trackback | Comments(0)