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ニャンコ座リポート since 2005 April

ほんの少し後ろめたい気持ち (10/22)

自分が出た「Style I’m」をはさんで、コンサートライヴや舞台や映画と、えらく遊びまわりました。当然疲れました。それ以上に、ちょっと調子に乗りすぎた罰が当たったのかも・・・ような気がしました。もちろん、そんなこと無いんですけど。
ほんの少し後ろめたい気持ち (10/22)_d0017084_99038.jpg3年前の今頃、ようやく張りつめていた自分から解き放たれて、不安と寂しさに押しつぶされるダメな私になりました。その時も、こんな風に、真っ赤な秋だったのかなぁ。
とんでもなく辛く悲しい、そして今なお続く困難に、誰ひとりとして目をそむけられない年になってしまった現実。ニューヨークから始まった格差デモ。
私が新卒の時、初任給はわかりやすい数字だったので、今でも覚えています。112,112円でした。大きく天引きされる物は無し、母の下から通勤したので、お金は貯まりました。でも、民間に勤めた友達には「先生って、給料安いもんねぇ。」と、バッサリ言われました。先輩教員は、民間に勤めたばかりの娘さんよりもボーナスが安いと、苦笑いしていました。
主任制の嵐は吹き荒れてはいましたが、それほどの残業もすることはなく、子どもたちが下校した後は、職員室でゆっくりコーヒー飲むことだってできました。アフターファイヴは趣味のサークルを楽しみ、土曜日は休みではなかったけれど、休日はとりたてて疲労回復などに充てなくとも大丈夫でした。
いっちゃんは、自分の命の火が燃え尽きることを知っていたのでしょう。「遺族年金と退職金と保険金があれば、お金のために働く必要は無いから、大丈夫だよ。」と言いました。だから、私は今、働いてはいません。先生の年金は高くてずるいと言われますが、いくら納めているか知っていますか?国民年金の3号被保険者の資格が無くなって、納付金額を見た時は、本音、えっ、こんなに安いの?と思いました。でも今の若者のかなりの割合が、この金額さえ払えない現実は理解できます。今の若い人たちのことを考え、私たちは99%の貧困層だというスローガンを前に、ほんの少し後ろめたくなるのです。
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by nyankai | 2011-10-22 09:08 | 社会 | Trackback | Comments(0)