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ニャンコ座リポート since 2005 April

「ろう者のトリセツ 聴者のトリセツ」 (7/8)

息子は9月の公演の脚本書きと、ある勉強のために戻ってきているので、あまり遊んでくれません。つい話しかけても叱られるので、私はいつものようにガーデニングです。
「ろう者のトリセツ 聴者のトリセツ」 (7/8)_d0017084_8445037.jpgブロガー仲間さん→ここ から、こんな本を薦められました。ろう者と聴者の言葉のズレを取り上げています。
ネットで調べたところ、紹介文として「2時10分前」というのがありました。聴者は、2時10分前は、1時50分のことだと言うことは、疑いようもありません。ところが、ろう者は、2時10分の前、つまり2時5分から9分あたりのことを言うとのことです。そう言われてみると、なるほどと思いました。
さっそく図書館でリクエストして、1番に読ませていただきました。
笑いごとではないのですが、中味は「なるほど」だらけです。たとえば「新しい」という言葉。
※「汚れたので新しい服に着替えよう」聴―洗濯した服 ろうー買った服?
※「新しい薬を出しましょう」聴―別の薬 ろうー新薬?
※「ラーメン 新しく作り直します」聴―もう1度作る ろうー新メニュー?
※「新しい彼女ができました」聴―今度の彼女 ろうー新しい・・・つまりバージン?

手話は、とても合理的にできているようですが、その時手元ばかりを見ていると、表情や口の動きを見落とす危険があるそうです。
この本の目的は「ズレをなくす」のではなく、「ズレを知り、認める」のだそうです。ズレを学び、手話は日本語の補助などではなく、独立した言語であることを実感してほしいとのことです。
確かに人生の後半を生きている私ですが、「新しい知識に出会えることは、悪くない(ろう者にとっての最大の褒め言葉)です。」って、ズレないで伝わりましたか?
息子が、「スペインvsドイツ」を見ているのが聞こえていたのですが、起きられませんでした。したがって、息子は寝ています。
Commented by nabesan at 2010-07-08 09:44 x
そうですね、日本語と手話は別の言語ですね。昔、全国身体障害者スポーツ大会に出たとき、ろうの方とコミュニケーションを図ろうと、永六輔が書いた本を買って手話のにわか勉強をしたことがあります。それこそカタコトの手話でもろうの方の方が懸命に理解しようと努めてくれて、通じたときは私はもちろん、相手の方もうれしそうでした。その時、ろう学校の女生徒と頬をくっつけあったツーショットを撮りましたが、写真はどう見ても親子で、残念ながら何の誤解も招かなかった。
その後も、町の手話教室に女房と通ったりしたのですが、今はもう使えません。そういえば、北海道は坂本九がろうの方をはじめ、障害者とのコミュニケーションに努めたところですね。
Commented by nyankai at 2010-07-08 19:37
★なべさんへ
手話を勉強したことがあるんですね。
お互いに、ズレたり誤解しあいながらも、それでもコミュニケーションをとりたいです。ひきこもりたくはないです。
Commented by 文月藍 at 2010-07-08 23:31 x
手話も地域によって同じ言葉でも、違う手話を使うこともあるようです。
学生のころ、ろう者の方から少しだけ習いましたが、別の人で、こうも使うよと言われたことが。
今はちょっとわかりませんが、北海道のろう学校は、基本口話が中心でした。
私は、早口なので、読み取りにくいみたいです。手話は、今自己紹介しかできません。使わないと忘れますわ。
Commented by nyankai at 2010-07-09 09:29
★文月藍さんへ
そうですね、藍さんは職業柄、勉強したのでしょうね。
手話にも、方言のようなものがあるということなのでしょうか。
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by nyankai | 2010-07-08 08:43 | おはなし | Trackback | Comments(4)