あぁ 真砂女様 (5/13)

少し前に、仲良しブログ(私の片思いかもしれませんが)「なべさんの部屋」に、鈴木真砂女という俳人のことが書かれてありました。
   羅(うすもの)や人悲します恋をして
が何だか引っかかったままでいたので、図書館で探して、「紫木蓮」という句集と、女優でらっしゃる本山可久子さんが、娘の目から母真砂女を書いた「今生のいまが倖せ・・・・・母、鈴木真砂女」という本を借りました。
俳句は門外漢で、あまりわからなかったのですが、「今生の・・・」は、沁みました。
d0017084_8444867.jpgある意味、天衣無縫と言える方だったようで、情念を燃やし、愛を貫いた激しくも切ない人生だったとか。周囲の人は「困った人ねぇ、でもかわいいから。」と言う風な見方だったようです。
それにしても、ゾクッとする句です。
   冴返るすさまじきものの中に恋 
   情無しを恨むも愛か木瓜(ぼけ)の雨
   言いわけのたたぬ身を持つ端居かな
   ゆくところまでゆきしもつれや釣忍(つりしのぶ)

私は書き魔ですが、短くなるほど苦手です。書きたいことと違ってとられるのではないかと、説明したくなるからです。「羅」の句では、その時私はうすものを着ていた、季節は夏ということなのでしょうか。映像が浮かんできます。すごい人です。
本の最後は、認知症を発症し、90歳を越した真砂女を可久子さん看取るその葛藤を書いています。私ももっと母の様子を記録した方が良いのかとあせりました。
どうして世の中には、まだまだ知らない、こんなにすごい人がいっぱいいるのでしょう。
時々作っていた短歌もどきは、完璧に恥ずかしいですが、これらの俳句をニャンカイ風に短歌もどきにしてみると、
   キャミソール この恋全うして良いか 心に問いて君思う夜 
こうなりました、真砂女様。
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Commented by nabesan at 2010-05-13 12:27 x
こんにちは。
ニャンカイさんに「片思い」されるという栄誉を授けて下さってありがとうございます。こちらこそ北の美女をはるかに偲んでおります。
概して、俳句で「恋」を詠むのは女性が多いようです。男性は思いをスパッとは切り出せないために、恋を歌うとすれば短歌なのでしょうね。
私は、真砂女についてはあまり知らず、晩年認知症だったということもこの記事で初めて知りました。きっぷのいい小料理屋の女将として生涯を通したというイメージだったのです。
  水打つてそれより女将の貌(かお)となる 真砂女
短歌もなかなか良い出来です。最後の「君思う夜」は「君おもう夜」、できれば「君おもふ夜」の方が良いかと思います。「ゆくところ・・・」の句のように、心理の襞をあらわすのには、ひらがなが有効な場合がありますから。
母上のことについては、差し支えない範囲で書くべきと思います。母と子の関係において、ニャンカイさんのような立場の人は大勢おり、きっと共感する人もいるはずです。共感したり、されたりすると、それだけで辛さが緩和されますから。
Commented by nyankai at 2010-05-13 18:47
★なべさんへ
ご来館、ありがとうございます。光栄です。
男性は、どうなのかなぁ・・・男性は「恋」で頭の中がいっぱいになってしまうことが無いからかなぁと思っていたのですが。確かに俳句の17文字だと、かっこつけようもないですね。
真砂女のまっすぐさに、ゾクッとするのかもしれません。
添削、嬉しいです。なるほどです。何しろ、全く勉強したこと無いですから。
私が好きな短歌は、山上憶良の「憶良らは 今はまからむ 子泣くらむ・・・」とかいう、家族愛あふれた歌です。
母のことは、そうですね、私も本を読んで、『そうだそうだ』と思ったのですから、話題にした方が良いのでしょう。
Commented by nyankai at 2010-05-13 21:34
★なべさんへ 追伸
短歌や俳句は、「根も葉もある嘘」ですと、言っても許される点が良いです。
by nyankai | 2010-05-13 08:38 | おはなし | Trackback | Comments(3)