人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

ニャンコ座リポート since 2005 April

汗だらけの君たちに焼きもちを

帰宅して、「龍馬伝」を見て、津波警報を見ながら、ようやくスイッチが切り替わりかけています。
息子の劇団「笑の内閣」の札幌公演が、終りました。4回で、215人分の半券が残り、大入り袋も出ました。
私は張り切って、何でも手伝うつもりだったのですが、それほどやらせてもらえることも無く、敗れた衣装をちょっと直したくらいで、後はひたすら受付でうろうろして、お客様にご挨拶をしていました。息子の小学校の担任も、中学校の担任も、高校の担任も、友達も、私の友達も親戚も、夫の元同僚も、そして見知らぬ方もたくさん来てくれました。ありがたくて、何とお礼を言って良いものやら。
汗だらけの君たちに焼きもちを_d0017084_21471537.jpg私は結局、4回すべてを観ました。京都に観に行く時は、たいてい2回です。それを4回も。飽きるかなぁと思ったのに、4回とも全く違うセリフがあったり(良い事なのかど~かは知りませんが)、かむ場所が違ったり、プロレスの動きも微妙に違ったりで、面白かったです。そして、4回とも最後の場面で泣きました。合唱人のくせに、息子たちが最後に歌う心の叫びみたいな下手な歌に、完敗させられるのです。今回は「宙船」でした。その船を漕いでゆけ、おまえの手で、です。
最初に劇場に足を踏み入れた時は、見慣れた顔がたくさんいて、京都にいるのかなぁと錯覚しそうでした。でも、受付やら荷物の運搬やら、高校時代の演劇仲間や札幌の劇団つながりの方達などが、全面的に助けてくれて実現したのです。そこはまぎれもなく、札幌でした。
息子は、人間的にいっぱい欠点を持っています。その息子がなぜ、劇団主催者として、こんな大それたことができるのか、いつも不思議です。嵐のような撤収作業のさなか、ある女性団員さんに叱られている息子を見て、ふと思ったのです。こんなにたくさんの仲間を連れて、いっぱい荷物を持って、京都から札幌まで来てしまう息子を、『ちょっと偉いかも・・・』と。
君たちは、どうしてこんなにがんばれるの?儲けにならないどころか、かえって貧乏になるくせに。声がつぶれたり、あちこち痛くて、ヘトヘトで、なのに、どうしてこんなに、幸せそうなの?
私は、汗だらけの君たちに焼きもちをやきながら、何だかすごく寂しい気持ちをもてあましながら帰ってきたのでした。そして、早くスイッチを「卑弥呼」に切り替えなくちゃ、と思ったのでした。次は私の番だもの。
Commented by nabesan at 2010-02-28 23:53 x
まずは「笑の内閣」公演がまずまず成功した様子、おめでとうございます。
確かにいいですねえ、若い人が好きなことを一生懸命、へとへとになるまでやっている姿は。焼きもちにも共感できます。
私、時々テレビ(スカイA)で見る大阪プロレスが好きなので、「笑の内閣」も見たいものです。
Commented by nyankai at 2010-03-01 09:43
★なべさんへ
どうもありがとうございます。
いつもこの姿を見るたびに、焼きもちをやいているのです。そして、そんなに好きなら、安定した生活なんて、なんぼのものだ!と思ってしまうのです。
大阪プロレスの方達とは、お付き合いさせてもらっているようです。(息子たちのDVDもありますので・・・^^;)

★有栖川絵美さんへ
世の中に光などというほどではありませんが、今回初めて見てくれた私の友達も「面白かったよ~」と、たくさん笑ってくれました。ちょっと危ない、ギリギリのセリフが笑えるのですよね。
応援、ありがとうございます。
名前
URL
削除用パスワード
by nyankai | 2010-02-28 21:05 | ミュージカル(舞台) | Trackback | Comments(2)