2008年 02月 27日
いっちゃんの唯一の遺言
夫の預貯金を(ニャンコ座を建てたので、ほとんどありませんが)解約するのに、書面に「遺言状がありますか?」という欄がありました。「なし」に丸を付け、ふっとおかしくなりました。というのは・・・
夫は何度か「まだまだ死ぬつもりはないけど、もしもの事があったら、家に帰ったとき、3ニャンを側につれてきてね。」と言っていました。
亡くなった11日は、夫の両親やお兄さんと弟夫婦、お隣さんや葬儀屋さんがドタバタと出入りしたので、猫達は2階に隠れてしまいましたが、好奇心旺盛なダリは静かになったのを見計らって、寝ている夫の側に来ました。猫好きな義母が「だめ、お父ちゃん、ねんねしてるんだから、あっち行きなさい!」と、追い払いました。なぜかと聴くと、遺体に猫が乗っかると起き上がる、という言い伝えがあると言うのです。ならばぜひ乗っかってほしいと思いましたが、それは口には出しませんでした。
死に目に間に合わなかった息子が翌日帰り、義母がお風呂に入っている隙に、2人で協力して3ニャンを連れてきて、遺言通りいっちゃんにくっつけました。
いっちゃん、遺言は猫のことだけかい!息子と私には無いの?・・・わかってるけどさ。
息子がフリーターのままで芝居をやっていること、考えが甘いと怒りながらも楽しみにしていた事。そして、ニャンコ座には、人が集まってくれるようになると良いなと言っていたこと。いっちゃんがどれほど私と息子を愛してくれたかと。
ほらちゃんと、だんなさまはあふれる思いをにゃんかいさんの心に伝えてくれているではありませんか・・・。
ご病気になられる前から記事で
お互いにお互いの夢や好みをとっても大切になさっているご夫婦ということを文章の中から何度も感じていました。
一昨年実際にお会いしたご主人は全くその記事通りの方で
俳優さんの入り待ちにうきうき輝いているnyankai さんを優しく嬉しそうに遠目からみていらっしゃったご主人のまなざしを思い出します。
本当にお互いを思いやり愛し愛され素敵なご夫婦でした。
今思うと思い切ってあの時東京に行ってご夫婦にお会いし
本当によかったと思っています。
闘病の辛いときも我が儘をいわない(もっと良い言い方でしたが)というようなことをnyankaiさんが書いてらしゃいましたがその様子が手に取るようにわかりました。
私も皆さんのコメントを読んで、気づかされる事がたくさんあります。