2008年 02月 17日
いっちゃんと結婚して愉快であった
夫の直接の死因は、「多臓器不全」で、死亡診断書には、それは2日前からであるとのこと。
ちょうど1週間前の日曜日(2/10)、いつものように病院へ行こうとしていると、夫から電話がかかってきました。「干ぴょう巻が食べたいから、買ってきて。」 ほとんど物が食べられなかった夫からの催促に、私は嬉しくてすぐに買って行きました。それなのに病院に着いてみると、夫は酸素マスクを付けられて、目をつぶったまま着替えをしてもらっていました。失神したのです。それに前回までは、イノバンの数値を上げるだけで意識が戻っていたのに、注射をしてようやく戻ったとのこと。
静かになった病室で、干ぴょう巻を差し出すと、夫はご飯は飲み込み難いからと、抜き取った干ぴょうのみを2本食べただけで、後はほとんど眠っていました。様子を見に来る看護師さんと、「何だか行っちゃいそうで。」 「どこに?」 「あっちの世界に。」 「やだ~、何て事いうの!」と話していました。もう血圧は最高が50代、おしっこもほとんど出ませんでした。
最後に一緒に見たテレビ番組は大河ドラマ「篤姫」でした。後半に祐様の久光が出て、私が「今日は出番多かったね。」と言ったら、「まともなシーンだったね。」と答えてくれました。
昨日できなかったからと歯を磨きましたが、うがいをする元気が無く、ティッシュで拭こうとして又失神。処置をしてもらって、10時過ぎに帰宅して、お風呂に入り早めに寝ようとしたら、電話がかかってきました。病院からだとすぐわかりました。「又失神してしまったので、今夜はついてやったほうが良いと思います。」と。私の頭は混乱していましたが、実家と弟に電話し、息子にメールして、真夜中の病院へと向かいました。
夫の祭壇のあるニャンコ座で、「篤姫」を見ました。「篤姫」との別れの場面で、父親が贈ったことばを借りて、「いっちゃんと結婚して、何と言うか、愉快であった。」 ありがとう。
旦那様のことを、しっかり心に刻みたくて
もう一度「ニャンコ座リポート」を読み返していました。
何度読んでもnyankaiさんの文章は魅力的で素敵です。
ニャンコ座のなかで旦那様はしっかり存在しておられ
楽しい毎日を読み笑いながら、涙がこぼれてこぼれて・・
nyankaiさんが「健康ランドのちびまるこちゃん」くらいに
元気になってくれる日を、皆でゆっくり待ってます。
今は、まだまだそばにおられる旦那様と
色々お話しして心を休めてくださいね。
今日の篤姫の中で、自害した菊本が篤姫の枕元にきて、魂はどこまでもついていき、あなたを見守る、と言うシーンがありました。nyankaiさんの旦那さまがだぶって、泣きました、、、。
言葉をさがしても到底nyankaiさんの心を埋めることは
不可能だと実感していますが
皆さんのコメントを読ませていただき全く同感です。
重い肉体がなくなり魂になればどこへでも付いていくことができ
守ってあげられる。
本当にそうですよね。