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ニャンコ座リポート since 2005 April

分かち合える人 (10/17)

 私に一足早く「当確」が出ました。立候補したつもりはないんですけどね。「パーキンソン病」の。正確を期すための検査3つは、経済的理由(月またぎをしないよう)により来月受けます。
 その病院は、札幌駅のすぐ近くのビルの12階にありました。エレベーターのドアが開いたとたん、間違ったかと思うほど、前面ガラスの向こうに、晴れ渡った札幌の景色が見えました。完全予約制なのでしょう、待っている患者さんはおらず、のんびり分かち合える人 (10/17)_d0017084_951323.jpgリハビリを受けているおじさんが2人でした。
 「今、呼びに来ますから」と声かけてくれた看護師さんは、私と似たような感じか(股関節悪い?)、足を引きずっていました。促されて診察室に入った私の顔は、たぶん「あれっ?」になったと思います。ドクターは、車椅子でした。帰宅して、改めて病院のサイトを見ると、趣味「車いすテニス、チェアスキー」と書いてありました。
 ニコニコと名前を言ってくれたので、私もつられて名乗ってしまいました。紹介状や頭のMRIなどを一通り診てくれて、様々な診察をしてくれて、たくさん話を聞いてくれて、時計を見ると、1時間半以上が過ぎていました。その結果が、「パーキンソンです」でした。じゃなぜ、苫小牧のドクターが自信を持って出してくれた薬に反応しないのか尋ねると、量の問題かもしれないし、1人1人違うから、でした。左肩が痛いのも、左かかとが冷たいのも、左手で茶碗が持ちにくいのも、歩きにくいのも、震えるのも、ピアノ弾けないのも、あれもこれもぜ~んぶパーキンソンのせい分かち合える人 (10/17)_d0017084_96520.jpg。私は悪くない。
 初診枠として確保されている時間で受診したとはいえ、これだけ積もり積もったものを吐きだすことができたのは、ドクターが私の痛みを分かってくれたからと感じました。来月の検査は、検査専門の病院に行きます。
 帰りのバスで、同じ町の人と座りました。彼女は癌を患って9年です。後1年で無罪かなと、アハハと笑いました。
 バスを降りて、数日前からクッションカバーを買い替えよう(作れるけれど、作ると愛着がわき過ぎて使えない)と思っていたものだから、そのまま近くの家具屋さんに行きました。奥さんが、薪ストーブの部屋でコーヒーを入れてくれて、自分もやっかいな病気を抱え、検査闘病中である話をしてくれました。
 私はとっくに自分はパーキンソンだってわかってたもんね。でも、本当は今年のごちゃコンは辛かったと思ったら、しばらくぶりに泣けてきた。
 それはそうと、クルツとダルビッシュと稀勢の里が3人とも31歳って、びっくりしませんか?
Commented by こけし at 2017-10-17 12:44 x
ぜ~んぶの理由が分かったのですね。そう、にゃんかいさんは悪くない♡ でもはっきりしない状態では無意識のうちに自分を責めていたりするのかもしれません。気持ちの上で少しでも納得できて、ほっと力を抜くことができますように…。
Commented by nyankai at 2017-10-17 16:27
★こけしさんへ
「自分を責める」、そう、何か自分に原因があるかもしれないと思っていました。
ネットで調べて勝手に不安になるのも、たくさんの人の善意の助言を受け入れ過ぎて惑わされるのも、医者の言葉を疑うのも、そうやって余計に落ち込むのも、自分が悪いと思っていました。
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by nyankai | 2017-10-17 09:03 | パーキンソン | Trackback | Comments(2)