2017年 03月 07日
きっと売れっ子作詞家に (3/6)
断捨離はしない、好きな物に囲まれて暮らしたいのですが、さすがに本が増えて行くのは困るので、基本は図書館から借りる、無い本はリクエストすることにしましたが、本が好きだったいっちゃんが残してくれた本も、どっさりあります。蔵書の中から見つけたのが「炎の女たち」(田辺聖子)です。「卑弥呼」「川島芳子」「志賀暁子」などが取り上げられていますが、今日は「与謝野晶子」です。
以前、合唱のセミナーで彼女の「明日」という詩に、松下耕さんが作曲した、難易度高い曲を歌うに際して、のめり込みました。そういう要求をされましたし、そうしなければ歌えませんでした。
与謝野晶子と言えば「君死にたまふこと勿れ」とか「みだれ髪」とかですが、数年前にCMにもなった「やは肌のあつき血潮にふれもせで さびしからずや道を説く君」です。これは鉄幹ではなく、優しい好男子の僧、河野鉄南のことらしい。
女は貞操かたく、親や夫にさからわず、嫉妬をつつしみ、家にこもって育児に専念するのが美徳とされた時代に、そんな世間に立ち向かった晶子でした。「黒髪の千すじの髪のみだれ髪 かつおもいみだれおもいみだるる」だよ。もう、たまんないです。
「明日」の中に幾度も出た「のろう」という言葉、印象的でした。「のろう」なんて、できれば言わず、書かず、一生を終わりたいじゃないですか。でも私にだって十分「のろう」という感情があります。
戦時中(昭和17年)に亡くなり、残念なことでした。もう少し長生きしてくれれば、どんな歌を作ってくれたでしょう。そうしてそれらの作品は、きっと作曲家や声楽家が放っておかなかったと思います。阿木燿子も中島みゆきもユーミンもびっくりの、売れっ子作詞家になっていたのではないかと思います。作詞家になりたかったかどうかは、わかりませんし、迷惑かも知れませんが。私もそれを歌ってみたかったです。
「君ゆえにあまた楽しき時すぐし 死ぬ日となりぬ神もかしこし」そう言えたって、とても幸せですね。う~ん、私はそう言い切れるかな。言い切りたいです。
左腕だるくて、タイピングしんどいし、ピアノもうまく弾けない感じがします。いえ、ピアノは単に腕前が落ちているだけかもね。左脚は夜になるとこわばって、歩きにくいです。嫌だなぁ。
息子のクラウドファンディングは、森友学園のおかげかhttps://motion-gallery.net/projects/warainonaikakukorea、今日のブログ送信時点で、136人836,500円(500円って?)になっていました。皆様、ありがとうございます。