2015年 08月 21日
「ワイセツって何ですか?」感想文 (8/21)
先月、息子が帰省した折、漫画家・アーティストのろくでなし子さんの、「ワイセツって何ですか?」という本を持って来ていました。漫画の本です。半分くらい読んだところで、息子が持って帰ってしまったので、図書館に借りに行ったら、あるはずもなく、リクエストして買ってもらいました。
検索かけてくださればわかるので、詳しい説明は省きますが、ひょんなことから、自分の女性器の型をとって3Dスキャンして、アートにした人。活動の費用に、クラウドファンディングを利用し、出資者へのお礼に3Dデータをダウンロードできるようにしたことが問題になり、2度にわたり逮捕され、起訴され、現在も裁判中です。昨日、裁判があったはずで、息子も傍聴に出かけると張り切っていたのに、延期になってしまったそうです。息子の報告も利用して、感想文を書こうと思っていたのに、残念。釈放後、拘留中の体験を漫画にして、表現の自由を訴える活動をしています。
息子が最初に興味を持ったのは、実は表現の自由の方ではなく、クラウドファンディングの方だったようです。でも当然、下ネタ満載の芝居を書く息子のこと、そして表現の自由への弾圧と闘う劇作家ですから、中身にものめり込んで行くでしょう。
私はと言いますと、ぶりっこでもカマトトでもないのですが、下ネタ・ワイ談は、かなり苦手です。「まんこ」などと言う言葉は、書いたのはおろか、口にしたこともほとんどありません。かといって、女性器と言うのも口はばったいし、ヴァギナも恥ずかしいし。ここだけの秘密ですが、いっちゃんとの間では、おチンチンに対し、おマンマンと言っていました。
そうだよね。女性も男性も性的マイノリティーもみんな対等です。人にも物にもみんな名前があって、女性器をからっと堂々と呼べる名前が無いことはおかしいし、体は全部大事だし、生命の発生の入り口はそこだし、ほとんどみんなそこから(そこ等とお茶を濁してはいけない)まんこから生まれてくるんだよね。それをワイセツだなんて、とんでもない、なんてことを思いました。
この本を読み終わると、まんこに関してはすがすがしい気持ちになる半面、表現の自由とか、日本の法律やその運用や警察権やマスコミや世間様ってやつ等については、絶望的な気分になります。あきれます。あきれ過ぎて笑えますが、そこがろくでなし子さんのねらいです。
もし機会がありましたら、他にも著書もあるようですから、ろくでなし子さん、読んでみてはいかが図書館には昨日返したので、ありますよ。まこうんこは〇