岸惠子「わりなき恋」 (5/6 単なる振り替え休日)

昨日も花曇りで、ガーデニングをして汗ばみました。でも今日は音をたてて雨が降っています。
今日も、だ・であるで行こう。偶然、テレビで岸惠子を見た。書きおろしの「わりなき恋」の話しをしていた。80歳と聞いて、腰が抜けそうに驚いた。母の年齢である。
「わりなき恋」は80歳が書いた、70歳がヒロインの話しと聞いて、がぜん読みたくなった。図書館で借りようか、文庫本が出るまで待とうかとも思ったけれど、どうしても手に入れたくなって、高い単行本を買ってしまった。
帯は「でも、でもね、逢えて良かった・・・・・突然の、胸の高鳴り。年齢のくびきを越えて燃え上がる鮮烈な愛と性 ◎著者が10年ぶりに世に問う、衝撃の恋愛小説!◎
d0017084_9422348.jpg読み始めてすぐに、「肩に羽織った淡い色の長いコート・カーディガンがほっそりした体に・・・」あ~、これは岸惠子本人そのもの。そして、「パリ行きファーストクラス」とか「ブルターニュのロケハン」とか、ハイハイ、私には別世界です!と思ったし、最後まで、美しさぶりや才女ぶりやお金持ちぶりが、鼻についた。私が勝ち気なのか?舌を巻くほどの、自己愛小説だと思う。でも、でもね・・・
小説は一応、フィクションということになっているし、川柳作家の時実新子さんが言っていた「小説家は絶対、作品の中にはすべてをさらけ出さない。」が、妙に納得できたので、そうなのだろうし、実話だったら正直困る人も出てくる訳だし。なのに、次から次へと、実体験でなければ書けないでしょうということばかり。共感できることがいっぱい、って書いたら問題あるかな?いや、私などまだまだ。だってヒロインの、70歳から75歳までのことなのだから。
一つだけ取りだすと、「私はしあわせを壊すためには存在していません。私はしあわせをつくるために生きています。」これを、言いたい人がいるわ。
頭の中に浮かぶ映像はどうしても、笙子さん岸惠子、兼太さん(一回り年下)役所広司になってしまう。他の人の感想を読もうと思って検索かけたら、同じことを考えた人がいて、苦笑した。
小説家としての岸惠子がどうなのかわからないけれど、夏子さんとはまた違った刺激になったわ。10年後の私に、希望を持とう。
最後に、母から良く聞かされた、あの女湯が空になった「君の名は」の話し。ラジオドラマで真知子を演じた阿里道子があまりきれいな声で、どれほどの美人かと思った。映画版の岸惠子を見て、声を聴いてがっかりしたと。岸さん、母がすいません。小説の中でも、笙子さんは歌はめっぽう下手なことになっている。
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Tracked from 粋な提案 at 2015-06-26 14:22
タイトル : 「わりなき恋」岸惠子
著者が10年ぶりに世に問う、衝撃の恋愛小説! でも、でもね、逢えてよかった…… 突然の、胸の高鳴り。 年齢のくびきを越えて燃え上がる 鮮烈な愛と性 孤独と自由を謳歌する、国際的なドキュメンタリー作家・伊奈笙子、69歳。 秒刻みのスケジュールに追われる、大企業のトップマネジメント・九鬼兼太、58歳。 激動する世界情勢と日本経済、混沌とするメディア界の最前線に身を置く二人が、...... more
Commented by シェフレ at 2013-05-06 11:05 x
みーちゃんはーちゃんですみません
役所広司と何か関係があったのですか?
岸恵子はイマイチ好きになれません・・
Commented by nyankai at 2013-05-06 11:39
★シェフレさんへ
関係?ん?・・・あっ、全然そう意味じゃないです。もしも映画化するとしたら、イメージ映像が浮かんでしまうと言う意味です。なぜでしょう。
Commented by 根保孝栄・石塚邦男 at 2013-05-06 11:48 x
恋愛は宗教と同じで、落ち込めばマインドコントロールされて盲目になるだけで・・困ったものです。
それでも会った事ない教祖様にあこがれるみたいな・・やっかいなものです・・・。
Commented by 280723 at 2013-05-06 12:53
俺は読んで無いけど、自分の体験を小説化した気がする。

例え年齢を変えたりや仮名を使い、「筆者自身と思われない様に」と書いたら、ストーリー的に無理が出てつまらない内容の作品になると思う。小説家を職業とする人が書いたのなら、フィクションで通るだろうけど。

でも、小説にしてまで書き残したいと思う気持ちにさせた、愛された相手の男が羨ましい。
Commented by nyankai at 2013-05-06 13:55
★根塚さん(^_^;)へ
困った、やっかいもの・・・ではないでしょう。
わかっていても、みんなそうして、困りながら生きて行く。

★ラッキーさんへ
どうして、書き残したくなるか。すご~く平たく言えば、自慢したい、と言うか、自分を認めてもらいたいと言うか、表現欲なんだろうなぁ。
読んでみます?お貸ししますよ。
Commented by こけし at 2013-05-07 06:22 x
自慢したい、認めてもらいたい・・・うん、
もう一歩進めて、自分の存在意義の確認なんじゃないだろうか。
にゃんかいさんが時々問うている、人生の意味ってことじゃないだろうか?
Commented by nyankai at 2013-05-07 09:22
★こけしさんへ
そうなの、私はここに生きて愛されたんだと確認したいのだと思います。書かずにはいられない。
墓まで持っていける人は、ある意味強いんじゃないかと思います。
Commented by 根保孝栄・石塚邦男 at 2013-05-09 22:47 x
墓まで持っていくのは不倫だけですか?
でも、女同士、男同士はポロリ話し合うみたい人多いとか聞きますが・・
私の歳ではどうでもいいことですが、困ったことに忘れているのに突然夢にでてきたり・・動揺しますね・・
Commented by nyankai at 2013-05-10 12:01
★保塚さんへ
知られたい願望って、ありますけどね。
Commented by 根保孝栄・石塚邦男 at 2013-05-14 01:50 x
そうか・・知られたい秘密って・・あるか?なるほ・・ど。そういうものもあるか・・。
Commented by nyankai at 2013-05-14 09:56
★根塚さんへ
秘密は、言うなれば自分の生きた証しですからねぇ。
Commented by 藍色 at 2015-06-26 14:37 x
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
Commented by nyankai at 2015-06-26 20:46
★藍色さんへ
TBとコメントありがとうございます。嬉しいです。
来月、札幌で、この本の、岸惠子さんご本人による、朗読コンサートがあります。
by nyankai | 2013-05-06 09:39 | おはなし | Trackback(1) | Comments(13)

ニャンコ座から 「合唱」 「猫」 「ミュージカル」 「パッチワーク」 「亡き夫」 など 大好きなことをおしゃべりします おいでくださってありがとうございます


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