2012年 05月 17日
話し言葉・書き言葉・歌言葉 (5/17)
昼頃、えっ?という1本の電話がありました。新冠町の「ベンチタイム」という軽食・喫茶のお店で、今日7時くらいから、下田逸郎さんのライヴがあるから、来ない?友達も誘ってみて・・・?今日って、いくらなんでもさ。
この関係性を説明すると、3日くらいかかるので、大幅に飛ばします(←ここが大事)ただ、新冠が好き、ベンチタイムが好きな下田さんが、毎年恒例で遊びに来た。ただ宴会するのもなんだから、今晩稼いで帰るかな~ののりだったそうです。
私は暇そうな友人夫妻を、強引に誘いました。友人は下田逸郎さんの大ファンで、二つ返事で来ることになりました。全く失礼なことに、私は下田さんのことをほとんど知らなかったので、検索かけて予習しました。シンガーソングライター、作詞・作曲家、ラヴソングの元祖。
ベンチタイムに着いてみると、ライヴやるような感じが全くしないし、「本日定休」の看板んが。恐る恐る「ごめんくださ~い」と入っていくと、下田さんご本人が迎えてくださってびっくり。
結局私たちの後から来た人5人。
マイクも譜面台もないお店で、ギター1本の、お店のママを入れて、9人のための、超ぜいたくなライヴになりました。派手ではないけれど、下田さんが紡ぎ出す言葉の世界に、引き込まれました。下田さんと話しました。
「さわやかだけじゃ寂しい 幸せだけじゃ虚しい」そうだ!「人の根底には寂しさがある」ですね。「詞は、結局自分の体験だよ」やっぱりね。「男と女のことを歌った歌には、表面的なセックスのこと(たとえば『早く抱いて 上手く抱いて』とか、一時発禁になったらしい『ラブホテル』とかね)と、もう一つ内面の精神的な意味がある。」ごもっとも。
そして「言葉には、話し言葉と書き言葉と歌言葉がある。歌言葉は飛んで良い。むしろ飛ぶことが大切でおもしろい。」なるほど、「歌言葉」という言葉に出会って、私は満ち足りた午前様になりました。
長くなったので、明日に続く。もっと、良い話を書くよ。
ですね♪
時折お邪魔しますのでよろしくお願いします。
私は苫小牧市生まれ育ちの昭和13年生まれです。かつて苫小牧民報に勤めてまして「山音文学」「人間像」「コブタン」で小説、評論を書いてます。
また、「関東文芸懇話会」「群系」の掲示板で文芸批評をやっています。今後ともよろしくお願いいたします。