2011年 11月 01日
まじょ子さんの想い (11/1)
さて、楽しかった「まじょまじょ」と書いていましたが、本当は大ピンチだったのです。文化祭の1週間前に、まじょ子さんのお父様が亡くなったのです。道外にお住まいなのですが、何しろ急なことだったので、私もあっけにとられました。あっけにとられた訳は・・・私もお元気なお父様に会ったばかりだったからです。
「Style I’m」の公演前に、まじょ子さんは不運にも怪我をしてしまい、予定していたプログラムすべてには出られませんでした。気持ちも体も怪我でいっぱいになって凝り固まっていたであろう状態から、ちゃんと立ち直り、一緒にステージに立ってくれました。
公演当日はまじょ子さんの家に泊めてもらったのですが、翌朝、お父様にお会いしました。まじょ子さんがちょっと席をはずした時に、お父様は「年に1度くらいここへきてのんびりさせてもらうんだけど、今年はあれ(まじょ子さんのこと)が怪我しちゃったもんで、色々手伝ってやんなくちゃ。」と、嬉しそうな顔をされました。そうです。まじょ子さんの病院通いの運転は、お父様がしてくださっていたのです。そしてもちろんお父様は、まじょ子さんの晴れ姿を、しっかり心に焼き付けたのです。
私はがまんできずに、すぐにそれを伝えました。まじょ子さんは、ある意味親孝行だったかもねと、微笑みました。そんな矢先でしたから。
ママジョさんと私は、当然今年の「まじょまじょ」は欠席だと思いました。でもまじょ子さんの出した結論は、「どうして私が肩をけがしたのかわかったような気がしました。今回北海道に来られて、しっかり過ごしてくれたことが、とても大きな慰めと納得につながっています。まじょまじょはやりたいと思っています。年に一回、みんなであの会場で一緒に歌を歌う。次の年にはもう一緒にいない人がいるかもしれないということ、それを大切にしたいから・・・」でした。
ママジョさんと私は、まじょ子さんの気持ちをしっかりと受け止めるべきだと思いました。まじょ子さんは元気に帰ってきて、文化祭では「変な三人組」として、評判をあげました。まじょ子さんの想いは、会場いっぱいにつながったのです。
まじょ子さんがくれたお土産です。濡れると猫が浮き出る傘です。雨降りが待ちきれなくて、霧吹きで水かけて実験してしまいました。まじょ子さんのは、ピンクで桜が浮き出るんだそうです。