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ニャンコ座リポート since 2005 April

爪切りの大変さ (9/19)

先週、看護師さんが、入院中の認知症の患者さんの爪を剥がしたとして起訴されていた事件が、無罪になったということがありました。当時はあまりに残酷な報道に、耳を覆いたくなったのを覚えています。でも、そんなことすっかり忘れていました。溢れる涙でインタビューに答える女性に、今なら思い当たることがあります。
爪切りの大変さ (9/19)_d0017084_824025.jpg母が6年前にグループホームに入ってからは、ホームに入った当初は自分で爪を切れた母も、やがてできなくなって、ホーム側でしてもらえると聞いて、そんなことまでと恐縮しながら、すっかり頼ってしまって当たり前の感覚になっていました。ホームでは時々、マニキュアもしてくれました。
去年11月に肺炎で入院してからは、いわゆる爪切りではなくて、赤ちゃん用のはさみを買って行って、時々足の爪は切るようにしました。パーキンソンのせいか、握ったまま固まっている手は、無理に開くと痛いようで、なかなかできませんでした。それでも、伸びすぎている様子も無かったので、誰かが切ってくれているんだろうとうやむやにしていました。2~3度、傷ついて手当てをしてあるのも目撃しました。でも、それは仕方ないと思いました。なぜなら・・・
母の足の爪は、というか、指先は、どこまでが爪なのか、爪と指の間が、ふやけた皮膚が固まってしまったような、不思議な状態になっていました。どこまで切って良いかわからないのです。ちょっとでも深爪をしようものなら、おそらく簡単に傷ついてしまったでしょう。だから、その看護師さんが、当たり前の爪切りをしただけ、というのは、慣れと忙しさによる油断はあったかもしれませんが、たぶんそうなのであろうと思うのです。もちろん、傷つけないよう、細心の注意はしてくれないといけませんが。
人間、点滴だけになっても、爪も髪の毛も眉毛も伸びるんだなぁ、なんて思っていました。写真は、私が気に入っている母の在りし日の姿です。
今日は、「劇団I’M」のCDレコーディングの練習に行きます。歌ってきます。楽しみ001.gif
 PS 詳しい方が、教えてくれました。「指を使わないでいると、爪と癒着します。」のだそうです。
Tracked from 人事ではない!若年認知症 at 2010-09-22 12:03
タイトル : 人事ではない!若年認知症
こちらは若年認知症に関する情報サイトです。よろしければご覧ください。... more
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by nyankai | 2010-09-19 08:01 | 社会 | Trackback(1) | Comments(0)